経済的成功を収めること、生涯のパートナーと出会い結婚し家庭を築くこと。そのような世間的に盲信されていることは違った観点で、幸福について考える連載記事。
費用対効果(コスパ)や時間効率(タイパ)が重視されるようになって久しい。このような効率主義とは決別するべきだと最近の私は強く思うのである。
次世代により多くの遺伝子を残す方向に遺伝子プールの淘汰圧は働く。この方向は人間個人の幸福を最大化することを目的としていない。人間の幸福は淘汰圧と関係のない中立的な遺伝子によるところが大きいのではないか、という話。
周囲を見渡してみると、幸せな結婚生活を送っている人はそれほど多くはない。なぜ人は客観的事実を無視して、結婚したら幸せになれると思うのだろう。
日常に喜びを感じる機会が多いほど幸福度は上がる。そうなるためには日常の解像度が高い必要がある。言い換えると幸福の感度が高い必要がある。