サイコパスは他人の利益に無関心ゆえに嫉妬の感情が薄いという。そんなサイコパスをあぶり出す心理テストに最後通牒ゲームというものがある。

このゲームは以下のようなものである。

  • Aさん、Bさんの二人がいるとする
  • 1万円があるからAさんが、Bさんとの配分を決めてくださいと言う
  • Aさんが決めた配分にBさんが納得した場合、Aさん、Bさんはその分配に応じて、1万円を分け合うことができる

この1万円はいわゆる棚ぼたで仕事の対価などではない。ただでお金をもらえるのだから、どんな配分であれ、Bさんは納得した方が得である。

しかし、Aさんが自分は9000円、Bさんは1000円という配分をした時、Bさんは却下して、Aさん、Bさん双方がお金をもらえなくなる選択する人は多いという。これはBさんがAさんに対して嫉妬の感情を抱くことによって起きる。

もしBさんがサイコパスだった場合、Bさんはあっさり配分を認めて1000円を受け取るという。これはサイコパスは他人に無関心ゆえ、他人の利益にも無関心であることが原因であるという。

これは私にも当てはまることだ。私は他人を貶めるようなサイコパスではないが、共感力が人並み以下であることは他人との比較で明らかである。

私がBさんなら1000円でも受け取るだろう。Aさんのことを多少意地汚いと思いはするだろうけど、もらえるならもらっておけばいいと考える。

世間の人たちを見ると色んなことがゼロサムゲームで動いていて、自分の不遇は誰かの不当な搾取が原因であるかのように考える人が多いように思う。私がそのような感覚を抱かないのも共感力が低いからだろう。ルサンチマンとは無縁なのだ。

他人や社会は根源的には私と無関係と考える節がある。私は自分の手持ちのカードでやっていくしかない。そのような割り切りもこういった考えが根底にあるからだろう。

付け加えておくとサイコパスは自分に所有権があると思うものが奪われたり、自分の努力によって得られるべき報酬が得られなかった場合は、怒りの感情を抱くし、相手を徹底的に追い詰めることもあるだろう。

私もそのようなことには憤慨し絶対に許さない性格だ。あくまで棚ぼたの配分にはこだわらないということである。