発達障害的な何かだと思うのだが、私は歌の良さがわからない。50年近い人生の中で、歌を聴いて感動したり共感するようなことはほとんどなかった。

孤独感や社会に抑圧された感情を吐き出すようなネガティブな歌は一部理解できるものもあったが、愛や恋に関する歌で私の感情に触れるものは一切なかった。むしろ不快に感じるくらいだ。

ポエムのようなものにも心を動かされることがない。相田みつをのような言葉の羅列もどちらかというと不快である。小説も詩的なものは読んでも意味がわからないため、最後まで読むのが苦痛で投げ出してしまいたくなる。

宮沢賢治の銀河鉄道の夜もさっぱり意味がわからず読むのが苦痛だった。村上春樹もファンタジー物は詩的な傾向があるからか読むのが苦痛である。ノルウェーの森はお気に入りなのだが。

これは私の共感力が低いことに起因していると思う。共感力が閾値を下回っていると詩的なものが理解できないのだろう。ただ不思議なのは物語なら人並みに感動できるということだ。

映画、ドラマ、アニメを観たり、小説を読んで共感したり感動することは多々ある。フィクションだとかお芝居だとかセル画が動いてるだけだとかは思わない(笑)。なぜか詩的なものになると共感できないのだ。我ながら不思議である。