ChatGPTは本質的なテキストコンテンツ作りを促すかも

今や多くのユーザーの可処分所得はSNSとYouTubeに当てられている。ビジネス上の発信もこれらの方が有効とされ、ブログのようなテキストコンテンツはすっかり影が薄くなった。

こうなった主な理由は、マネタイズの手段をほぼ広告収入に依存しているからだ。無料のコンテンツで人の感情を刺激し、アクセス数、フォロワー数を集め、広告収入を増やす収益モデルである。

無料コンテンツ+広告収入の腐った収益モデル(とあえて言いたい)を、ChatGPTなど人工知能を基盤としたサービスが破壊してくれるのではないか期待している。

今のChatGPTはユーザーの能動的アクション(入力)が前提だが、いずれユーザーが受動する形の情報提供もするようになるだろう。

そうなればユーザーがSNSを閲覧する機会は大きく減っていくだろう。YouTubeの動画視聴はあまり競合しなさそうだが。

ChatGPTは基本無料だが、上位バージョンの利用は月額課金になっている。今や動画配信サービスを筆頭に月額課金サービスが普及し課金のハードルは低くなっている。

このような状況から人工知能が基盤のサービスは月額課金が主流になっていくように思う。そうなればサービス閲覧者に広告表示をする必要はなくなる。

いい加減、ユーザーも広告にはうんざりしているし、数千円程度の月額課金で十分な有用性を得られ邪魔くさい広告が表示されないなら、それを歓迎するだろう。

サービス運営側はアクセス数集めや視聴時間の引き伸ばしに躍起になる必要はない。月額課金で固定収入が得られるからだ。

真に有用なことを提供し月額課金を継続してくれること。これがサービス運営のインセンティブとなる。おすすめと称して、たいして観たくもないが本能的に観てしまうゴミを配信し続けるSNSとの決定的な違いだ。

現状ChatGPTは情報のソースを提示しないが、Bing AIのようにソースを提供するサービスもある。クリエイターサイドの不満が後押しして、情報のソースを提供する形が主流になっていくのではないか。

月額課金で集めたお金をクリエイターに再分配する仕組みを導入しているサービスはすでにある。たとえばAmazonのKindle Unlimitedで提供しているKindle本は、閲覧ページ数に応じてクリエイターにお金が入る仕組みになっている。

人工知能がユーザーに情報提供した時、その情報源であるクリエイターに還元する仕組みも作れるはずだ。

Kindle Unlimitedによる収入は少なすぎるという声も大きいが、Kindleの場合、本という形式を取るので、制作コストと収入が見合わないのかもしれない。

ブログで有用なコンテンツをコツコツ積み上げておくと、人工知能のサービス経由で得た収入が、チリも積もれば式でそこそこの収入になっていく。という未来はありそうに思う。

実際、今でもバズ狙いではない本質的なことを何年もブログに出力し続け、検索流入で食うに困らない収入を得ている人はいるだろう。

このような未来を見越して、私はコツコツとブログを更新していきたいと思う。SNSは私には向いていなかった。この10年、SNSに費やした時間は無駄としか思えない。という私怨混じりでこれを書きました。