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もう反知性主義は知性的態度を拒絶する人を指す造語でいいのでは

反知性主義という言葉は、データやエビデンスを無視して直感や迷信を信じる人を揶揄する言葉として、Twitterで定着してしまっているように思う。

しかし本来の反知性主義は、知的エリートによる富や政治の独占、寡占に反する主義ということらしい。そうであるなら反エリート主義という方がしっくりくる。

英語のanti-intellectualismを反知性主義と直訳したら変なふうに広まってしまったというところだろう。でも統計・科学的エビデンスを無視して迷信に走る人は実際に散見される。

彼らをなんと呼ぶべきなのだろうと考えると、やっぱり反知性主義という言葉がしっくりきてしまう(笑)。なのでanti-intellectualismの訳だったことはもう忘れてしまって、彼らを指す造語にしてしまってよいように思う。

あと反エリートの態度を取る人は、知的エリートが傲慢なのは勉学によって人間性を失うからと考えている人も多いと思う。ドラマなどでよくそういう描かれ方をしてきたし、知的エリートは冷血というステレオタイプを信じている庶民は多い。

そういう人の中には知的エリートの存在だけでなく、勉学に励むことにも懐疑的・拒絶的態度を取る人もいる。坊主憎けりゃ袈裟まで憎い、知的エリートが憎けりゃ知性も憎いといった感じである。

なのでもう反知性主義は、知性的な態度及び知的エリートを拒絶する人を指す言葉でいいじゃないかと思えてくる。