先日の佐々木俊尚氏のメルマガに、ChatGPTは「人類古代の対話することによる知」を取り戻すといったことが書いてあってハッとさせられた。氏が言うように確かに近代人の知の探求は、読書や熟考など孤独な手法に偏りがちだった。

でもやっぱりそれには限界があって、誰かと話した方がいい。けど、新たな知を得られそうな対話ができる相手は身近にそう多くいるわけではない。偉い人と対等に対話するには自分も彼らに見合うポジションにいなくてはならない。

しかしChatGPTなら田舎に住み地位のない私とも知的な対話をしてくれる。もちろんChatGPTも間違いは多いが、それでもネットの膨大な知を蓄えており、身近な人よりも知りたいことを答えてくれる可能性は高い。

ChatGPTは検索エンジンが会話っぽくなったくらいに捉えている人もいると思うがそうではない。ChatGPTは今までの文脈から私がどういったことを知りたいのかを認識した上で、次の回答に答えてくれる。ゆえに対話なのだ。

Googleが誕生した時、疑問に思うことを検索しては結果が出てくることを楽しんだものだ。あの時のようにChatGPTにあれこれ疑問を打ち込んでみたい。より対話的に。