隠匿的読書生活

囚われがちの脳を読書で解放

古い小説

1984年を読んで。個人の自由を守るものは何か

オーウェルの小説・1984年は監視社会の恐怖を描いた作品として有名である。テクノロジー監視社会化が懸念される昨今、この小説のようになってきた、予言本だ、という論調を目にすることがある。気になって私も読んでみたが、現代の監視社会を考える材料には…

1895年の若者が書いた時間旅行小説・タイムマシン

ウェルズの小説「タイムマシン」はタイムトラベル小説の元祖と言われている。ウェルズ29歳、1895年に書かれたものだ。 タイムマシン (光文社古典新訳文庫) 作者:ウェルズ 光文社 Amazon タイムトラベルについての考察本「タイムトラベル」によると、人類は長…

現代人が蟹工船から得られる教訓はなんだろうか

いまさらながら蟹工船を読んだ。1920年、太平洋戦争前に書かれた小説であるが、現代も資本主義批判の題材として取り上げられることも多い。結局、搾取の構図は当時も今も変わっていないのだと。 著者の小林多喜二は、蟹工船および以降の作品が原因で要注意人…

ノルウェイの森は死とセックスだけじゃない

今さらながらノルウェイの森を読んだ。20年くらい前に海辺のカフカを途中で挫折して以来、苦手意識を持ってしまい、村上春樹の小説を読むことはなかった。先日、図書館でふと目に留まり、有名な作品だから読んで見ようと手に取った。いざ読んでみたら期待以…

スミヤキストQの冒険を読みました

ある日、図書館へ行くと、「悪のしくみ」という本が目についた。副題に中学生までに読んでおきたい哲学とある。内容は著名な作家たちが悪を題材として書いた短編集だった。悪は貧しさなど環境が生み出すとか、この話で真の悪は誰なのかとか、立場によって悪…