隠匿的読書生活

囚われがちの脳を読書で解放

今読むべきロシアと旧ソ連領国家に関する2冊の本

ウクライナ情勢について、多くの日本人には馴染みがなかったため、突然戦争が始まったかのような印象を受けた人も多いだろう。私もその一人だ。無知を反省しつつ、経緯を知るべく以下の2冊の本を読んだ。大変おすすめできる本だと思う。 強権と不安の超大国…

地球が丸いという知識は、多くの人にとって宗教上の信仰と大差がない

私は自分の目で見たことがないのに地球は丸いと思っている。学校でそう習ったからだ。自分で天体観察したり数学的な証明で理解したわけではないし、世界一周旅行をして実体験で理解したわけでもない。ただ学校の授業内容を正しいと信じているに過ぎない。多…

「低度」外国人材を読んで。国を変えその場限りの労働力として使い捨て続けた果てに待つこと

移民の窓口を広げると移民が増え続け、日本が日本じゃなくなるという懸念をネットで見かけるようになって久しい。しかし、より現実的な懸念は、新興国の経済成長して手稼ぎ労働者が減少し、その影響で少子化した日本の労働人口が著しく不足することではない…

矛盾社会序説から得られる教訓。孤立したキモいおじさんにならないために

発刊当時に読んだ矛盾社会序説。改めて読み直して思うのは、自らが社会から透明化した弱者にならないための示唆に富んでいるということだ。中高年男性はこれを読んで自分を顧みるのもよいと思う。 矛盾社会序説 作者:御田寺圭 イースト・プレス Amazon 矛盾…

「認知バイアス 心に潜むふしぎな働き」の感想

Amazonで「認知バイアス」で検索すると関する本は何冊も見つかるが、本書は2020年に出版された最近のものである。 認知バイアス 心に潜むふしぎな働き (ブルーバックス) 作者:鈴木宏昭 講談社 Amazon 認知バイアスにまつわる本を読んだ人なら、読んだことが…

1984年を読んで。個人の自由を守るものは何か

オーウェルの小説・1984年は監視社会の恐怖を描いた作品として有名である。テクノロジー監視社会化が懸念される昨今、この小説のようになってきた、予言本だ、という論調を目にすることがある。気になって私も読んでみたが、現代の監視社会を考える材料には…

1895年の若者が書いた時間旅行小説・タイムマシン

ウェルズの小説「タイムマシン」はタイムトラベル小説の元祖と言われている。ウェルズ29歳、1895年に書かれたものだ。 タイムマシン (光文社古典新訳文庫) 作者:ウェルズ 光文社 Amazon タイムトラベルについての考察本「タイムトラベル」によると、人類は長…

現代人が蟹工船から得られる教訓はなんだろうか

いまさらながら蟹工船を読んだ。1920年、太平洋戦争前に書かれた小説であるが、現代も資本主義批判の題材として取り上げられることも多い。結局、搾取の構図は当時も今も変わっていないのだと。 著者の小林多喜二は、蟹工船および以降の作品が原因で要注意人…

ノルウェイの森は死とセックスだけじゃない

今さらながらノルウェイの森を読んだ。20年くらい前に海辺のカフカを途中で挫折して以来、苦手意識を持ってしまい、村上春樹の小説を読むことはなかった。先日、図書館でふと目に留まり、有名な作品だから読んで見ようと手に取った。いざ読んでみたら期待以…

スミヤキストQの冒険を読みました

ある日、図書館へ行くと、「悪のしくみ」という本が目についた。副題に中学生までに読んでおきたい哲学とある。内容は著名な作家たちが悪を題材として書いた短編集だった。悪は貧しさなど環境が生み出すとか、この話で真の悪は誰なのかとか、立場によって悪…

無(最高の状態)を読みました

最近、自己とは脳の機能が生み出した幻想に過ぎないという話を、よく目にするようになった。受動意識仮説という仮説によると、時系列に出来事を記録する脳機能のことを自己と錯覚しているだけではないかという。 本書の中でも、脳の物語思考の機能が自己とい…

ダンガンロンパV3の謎を考察

何が真実かわからないモヤモヤしたものを残したダンガンロンパV3。開発スタッフの間でも解釈が分かれているとか。なので、絶対的な真実はないと思うのですが、自分の解釈を書きまとめておきます。ネタバレしまくっているのでクリアした人のみ読んでください…